北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

大分紀行 その1

この連休を使って,「25年ぶり」に大分に出向いて来た。
30前に司法修習を過ごした町だ。

新幹線を使って,小倉経由で,大分駅に到着すると,
見違えるように綺麗になった駅構内と駅前広場だ。

駅構内には,「バラ」でできた「地球儀」があった。
ラグビーワールドカップ2019™日本大会が大分で開催されるからであろう。

 

オーストラリア

そして,日本と朝鮮半島

 

さて,「大分県(豊後国)出身の人物で,
 日本史上に名を残した『偉人』を三名あげよ!」

と聞かれると,皆さんは,どう答えるか?

『知らんがの』との回答者が大半かもしれない。また,
地元大分県民でも,なかなか答えは一致しないかもしれない

だが,第1に,「福澤諭吉」(中津藩士,後の慶應義塾の塾長
をあげるべきは当然であろう。

第2に,大分県民であれば,必ず挙げるであろう歴史上の人物が,
大友宗麟」である。
なぜかといえば,キリシタン大名として知られるから,・・・?
ではなくて,駅前広場に,堂々と銅像(日本芸術院会員・冨永直樹作)が立っている。

銅像の銘文を読むと,

「国も豊かなれ,人も豊かなれ」と念じて生きた男,として賞賛され,他の諸侯に先駆け,ポルトガル,スペインとの通商により,「学校,病院,育児院をはじめ西洋劇,音楽,乳牛等あらゆる文物を摂取し,暗黒時代の日本に凜然たる西欧文明を移植し,豊後府内の地をもって文化の中心,海外貿易の開門たらしめた」,「十二歳の伊東マンショらをローマに派遣し,日本人として初めて西洋の地を踏ましめた」(天正遣欧使節)等等の業績が刻されている。

 

そして,第3の偉人は,意見が分かれるであろうが,
私としては,趣味の問題として,我が国の近代彫刻の礎を築いた,
大分県豊後大野市出身の彫刻家,
朝倉文夫」(東京美術学校=現東京芸大教授)をあげておこう。

大分市のメインストリートが交差する角に,

「巨大寝ころび招き猫」(平成30年制作)が鎮座ましましている。

これは,猫をモチーフとした作品を多く制作した,
「朝倉文夫」に対するオマージュとして,
深井隆教授(東京芸大・彫刻家)とその門下生10名が制作にあたったという。

ちなみに,「朝倉文夫」の作品は,
大分市内では,
JR大分駅の南側に《青年像》と,
遊歩公園に《瀧廉太郎像》が置かれている。

 

そして,「朝倉文夫」の作品は,
なんと,別府にもある
なんでしょう?


高崎山自然動物園の猿集団の初代ボス
「ジュピター」の銅像でした。

 

それにしても,朝倉文夫の出身地だけあって,
大分市内は,「パブリックアート」(野外彫刻)が多い!!。

フランシスコザビエル像
バックの世界地図に,彼の航路が黄色の線で描かれている。

 

西洋医術発祥記念像

 

■「伊東マンショ」像

 

■「健ちゃん」像

北村西望(きたむら せいぼう)」(長崎出身の彫刻家)の出世作
といわれてもピンと来ない方であっても,
長崎平和公園設置の「長崎平和祈念像」の制作者だと聞けば,アアと思う。

 

つづく