弁護士のブログBlog
ある労災事件の依頼者へのお手紙(草稿)
- 2019-12-08
年末,何かと気忙しい季節となりましたが,先日は,丁重なお心遣いを賜り,誠にありがとうございました。
さて,このたび,弁護士会の書店にて,またまた労働法の新刊図書で,ご主人(ご子息)の労災事故に係る最高裁判例が紹介されているのを見かけ,早速,購入しました。その紹介ページの写しをお届けしますので,ご主人(ご子息)の御霊前に捧げていただけますと幸甚です。
ちなみに,今回お届けします書籍(菅野和夫著「労働法・第十二版」)は,おそらく日本の労働法学界では,「最も権威がある」基本書で,今や本文最終ページが1179ページにも及ぶ大著となりましたが,労働法を研究・学習する殆どの学者・実務家・学生等が手にするものかと思います。著者の菅野先生(東京大学名誉教授,元中央労働委員会会長)は,私の大学時代は,新進気鋭の教授でした。学生たちは,皆,この基本書を教科書として使っておりましたが,当時は,もっと薄い本だった(今の3分の2くらい)と記憶しております。
これを機に,あの裁判のことを改めて感慨深く思い起こしましたので,感謝の気持ちを込めて,ご報告させていただく次第です。
末筆ながら,ご自愛ご健勝のほどお祈り申し上げます。
原審・東京高裁判決の結論を「破棄自判」で覆したのは,後にも先にも,この一件だけだが,
これが,WADASUにとっては,殆ど唯一の “勲章” ですね。