『ダンマパダ（人間の真理のことば）』から

正しい知慧によって解脱して，やすらいに帰した人

―そのような人の心は静かである。ことばも静かである。行いも静かである。

（９４－７）

学ぶことの少ない人は，牛のように老いる（１４８－５２）

自己こそ自分の主である（１５７－６０）

すべて悪しきことをなさず，善いことを行い，自己の心を浄めること

―これが諸々の仏の教えである（１８３）

真実によって虚言の人にうち勝て（２２２－２４）

 

『ウダーナヴァルガ（感興のことばの集り）』から

老いた人々も，若い人々も，その中間の人々も，順次に去って行く。

―熟した果実が枝から落ちていくように。（中略）

死刑囚が一歩一歩と歩んでいって，刑場におもむくように，人の命も同様である（１・１０－４）

だからわれわれは，１日１日を，いな一瞬間一瞬間を大切にしなければなりません。（１・１５）

 

（出典）中村元「原始仏典を読む」より