北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

追伸:「鳥獣戯画」は,「誰が」如何なる「意図」で描いたものか?

今日,豊田市役所に出張した後,事務所に戻ると,
事務員が,「京都国立博物館の宮川さん,という方から電話ありましたよ」とのことで,「ン? まさか!?」と思ったが,やっぱり,以前ブログで紹介した「鳥獣戯画のヒミツ」の著者御本人からだった。

詳しくは,コチラ
https://www.kitaguchilaw.jp/blog/?p=13506

 

ブログで賞賛しておいたことの御礼とともに,
「沙羅双樹のフクロウ」は,ミミズクではないか?との私からの疑問についても,「山階鳥類研究所に照会したら,歴史的にも,ミミヅクはフクロウの一種として理解されていたことが確信できた。」とのことを御教示いただいた。それとともに,涅槃図の右上に描かれているのが,極楽から降りてきた,釈迦の生母・摩耶夫人(オフクロさん!)で,入滅しようとしている釈迦に向かって,「長寿の薬の入った袋」(涅槃図で赤色に描かれた袋)を投じたところ,沙羅双樹に引っ掛かって,釈迦に届かず(間に合わず),入滅に至ったという故事があり(経典にもでてくる?),平安中期からの描かれた涅槃図には,必ず沙羅双樹に引っ掛かった袋が描かれているとのこと。したがって,「フクロウ」と「フクロ」が掛詞になっていることは,ほぼほぼ間違いないそうだ。

 

 そして,「鳥獣戯画の謎」を解こうとすると,自ずと「釈迦(=仏教)」に導かれるように仕組まれている,というのが,宮川さんの見解だった。

 

以上の次第で,先のブログの下掲部分(の2行目以下)は撤回します。