北口雅章法律事務所

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元内親王の「結婚の動機」に想う

元内親王の「結婚の動機」については,
三つの要素に因数分解できる。

皇室が嫌い=皇室を離れたい
②日本,(結婚に反対する)日本国民が嫌い=日本を離れたい
KKが好き=KKと一緒になりたい

皇室が「鳥籠のごとく」「窮屈」なのは分かる。
しかし,皇室を離れたからといって,「元皇室としての品位」,あるいは,「将来の天皇」(?)の「姉」としての品位は求められるので,精神的な窮屈さからは逃れられないようにも思える。ところが,「ロン毛・ポニーテール」に象徴される「既成の価値観」を平然・公然と無視するKKと一緒になることで,元皇室としての品位を,完全に放棄する覚悟を決めてしまったかのような印象を受ける。KK,否,KK母子に対する一部日本国民の忌避感は半端なものではないことを知らないはずはないからだ。

老婆心からKKの結婚に反対する,日本国民の声を「中傷誹謗」とみなし,これを敵視する元内親王の頑な態度は,何処に由来するのだろうか。
KKとの結婚に反対され,“ 対立=敵対関係 ” のごとき状態となった両親(皇嗣殿下・妃殿下)の側に立ち,これに同調する日本国民も,やはり “ 敵対視 ” すべき存在として目に映ったのであろうか。そこで,元内親王からKKに対し「海外拠点」を構築するようにと指令がくだる。「判官贔屓」の日本人気質のためか,摩訶不思議なことに,弱い立場の人間には,何故か支援者が現れる(あるいは,裏から皇嗣殿下が法律事務所を介して“親ばか”支援をしているのではないか?,と見る向きもあるが,確たる証拠はない。)。KKの学歴・経済力を度外視した,「“かぐや姫”的な無理難題」にも拘わらず,KKはこれに従い,皇嗣殿下・妃殿下の知らないところで,これを受け容れ,「無理難題」に挑んだ,あるいは,それに挑む姿勢を示した(ヒモ的存在に主体性などない。)。「私は,元内親王の意向に従っただけだ。」という大義名分を振りかざせば,結果として海外拠点の構築に失敗しても(失敗は「最初から織り込み済み」のような感じがしないでもないが),「元内親王の経済力」(あるいは,「元皇室のブランド」を利用した商売?)によって,自身の生活基盤は確保できており,居直ることができる,といった打算,羞恥心の欠如が,全くなかったとはいえまい。

元内親王の結婚の目的は,あくまでも③であろうが,その動機として,①②が不可分一体的に結びついて,今回の勇猛果敢な(あるいは無謀とも思える),海外への「駆け落ち」に至ったものと考えざるをえない。

 

真の「自律」であれば,結構なことだが,「元皇室のブランド」なしに,お二方は,経済的に自立できるのだろうか? 象徴天皇制を国体とする日本国に属する一日本国民としては,無関心ではいられない。「皇室ブランド」を汚されたくないし,KK夫妻の個人的な利益のために使われたくないからだ。

「近視眼的」「管見」という言葉を使うと人格攻撃とみなされるこの御時世では,このような言葉は使うまい。だが,元内親王においては,結婚決断に当たって,自らの視界・思慮から排除したもの,あるいは,見えていなかったもの(義母の元婚約者に対しKKが抱くべき感謝の念,週刊誌等で問題視されている義母の反社会的な行状の疑い,KKの真の実力・経済力等)が,あまりにも多く,大きかったものと想わざるをえない。