北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「秋篠宮家『秘録』」だとぉ?

コンビニ弁当を調達すべく,コンビニに入ると,文藝春秋12月号が置いてあった。手にとって表紙をみると,「秋篠宮家『秘録』この三年間に何がおきたか」と書かれてあり,目次をみると,阪正康氏の「象徴天皇制の『聖』と『俗』」と題する論考も載せられていたので,買って読んでみた。
が,どこが『秘録』なのか?,よくわからなかった。週刊誌等で報じられている秋篠宮家情報と,そのような情報から推察される内情ばかりであって,『秘録』どころか,ほとんど『公知の事実』ではないか?という気がした。(週刊誌の読み過ぎか?)

眞子内親王と佳子内親王の『(皇室)脱出計画』にはじまって,KK母の「金銭トラブル」に始まった「三年あまりの膠着状態」,「親子の分裂」,「完全に暗礁」に乗り上げたと思いきや,常識外れの「小室(弁明)文書」について,内親王が自ら積極的に主導したなどという「前代未聞」の「皇室の民事介入」を自認等。
なんら目新しい情報がない。
私が知らなかった情報は,家庭内の不穏な空気を敏感に察知した悠仁親王が,妃殿下が食事の席をはずした隙に,嘔吐したという事実くらいか。

保阪正康氏の論考「象徴天皇制の『聖』と『俗』」も,私がブログで書いていることと殆ど同じ内容だった。

保阪氏曰く「天皇家は少なくとも二千年以上の歴史を持ちます。近現代においても,『左翼陣営』が幾度となく『天皇制打倒』を掲げてきましたが,揺らぐことはありませんでした。しかし,それがたった一人,小室圭さんという青年が突如現れたことで,かつてない深刻な危機に瀕しているわけです。喩えるなら,蟻一匹が開けた穴によって巨大な堤が脆くも崩れ去るようなもので,私にとっては非常に大きな衝撃でした。」と。

 だが,唯一,ここの比喩は適切でない,と思う。
 私の感覚では,「千丈の堤も蟻の一穴から」というよりかは,
「蟻とキリギリス」の「二匹」が,堤に「ダイナマイト」を仕掛けたに等しいと思う。