北口雅章法律事務所

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「ご縁」は「奇跡」に近い?

裁判(地裁)で負けた場合は、通常、気に入らない判決なので、依頼者を説得して、高裁に控訴(不服申立)する。地裁で勝ち判決をもらっても、相手方が判決に不服がある場合は、逆に控訴されて、訴訟手続は高裁へ移審する。

名古屋地裁が原審の場合は、その上級審である名古屋高裁の判断を仰ぐことになるが、名古屋高裁の民事部は、第1部から第4部まで4部あるので、例えば、民事第1部に事件が係属する確率は、4分の1である。

したがって、私が手掛けた訴訟事件が、2連続で名古屋高裁民事第1部に係属する確率は、

(4×4=16 だから)

16分の1の確率である。

ところが、先日、控訴された裁判について、今日(2月22日)、名古屋高裁の事件係に電話して、係属部をうかがったところ、またしても、名古屋高裁民事第1部であった。私の場合、これで5連続、同じ部だ。

確率的には、

(4×4×4×4×4=4096 だから)

約4千分の1の確率で、名古屋高裁民事第1部に受任事件が配点されたことになる。

これは、もはや「ご縁」=「奇跡」というべきではないか。

この御時世なので、高裁裁判官と「顔馴染み」になるわけではないが、

裁判所書記官とは、既に「顔馴染み」ならぬ「声馴染み」になっている。

 

 

実は、現在の名古屋高裁は、民事1部と、民事2部・3部・4部とでは、若干「毛色」が違っている可能性がある。

後者の各部長は、いずれも地元出身・地元志向(名古屋大学法学部出身と聞いている)で、私のように愛知県弁護士会に根を生やしている弁護士にとっては顔なじみである。私のような、(裁判所や、相手方弁護士に)遠慮会釈も情け容赦もしない(?)弁護士は、とかく疎まれている(?)のかもしれないね。