北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「倉敷」で出会った風物(3月3日)

倉敷駅(岡山県)に到着後,まず目指すべきは,大原美術館。
大原美術館に出向くには旅行本を買う必要などない。
JRの駅に置いてある「観光案内図」を手に取り,倉敷駅前の中央通りを南下していくと,
すぐに「倉敷美観地区」に行き当たり,左折していくと,
大原美術館は,その美観地区の中心にある。

「倉敷美観地区」に入ると,旅行客相手の店舗が建ち並ぶが,
まずは,「金賞コロッケ」を売っていたので,食べていると,
お店の屋根に小鳥が止まった(名は知らない。)。

(「全国コロッケコンクール」で「金賞」をとったというが,後で調べたところ,
本店は,大分県の湯布院にあるそうだから,「倉敷の風物」とはいえないかも。)

大原美術館は,洋画家・児島虎次郎(1881年–1929年)が,倉敷の実業家大原孫三郎(1880年–1943年)の資金援助のもとに収集した,西洋近代美術作品,東洋古代美術作品,日本の画家(藤田嗣治,棟方志功等)の作品等を多数所蔵している。これを見てしまうと,愛知県美術館,名古屋市美術館の所蔵美術品が,何と貧相にみえることか。名古屋市美術館は,「モディリアーニ」の一品を高額な税金をはたいて購入しているが,大原美術館には,それと同等の「モディリアーニ」にとどまらず,ピカソの2作品,ルノアール,モネ等,西欧近現代美術の巨匠の作品が続々とならぶ(エル・グレコの『受胎告知』が「看板」作品のようだが,アノ作品のマリアの容姿は,私はあまり好まない。)。が,個人的に感銘したのは,実は,大原美術館内の別館である東洋館にて展示されていた,古代中国の石仏や,甲骨文字の方である(甲骨文字は,文字の刻まれた骨の横に,伊藤道治先生[神戸大学名誉教授]の解読による解説が付けられていた。)。

大原美術家を出た後は,その前を流れる倉敷川を中心に,その周囲の,江戸時代を偲ばせる街並みを味わうことになるが,まず目に入ったのは,倉敷川を泳ぐ白鳥。

大原美術館の並びの家の玄関先に黒板が置かれ,
なにやら日経平均株価の値動きの予測に関する分析結果が,
チョークで板書されている。


経済学を専攻する大学の先生のご自宅,とお見受けした。
表札をみると,「北口」ではなく,「北田」とある。

その並びに,何故か,
「加計美術館」というのがあった。
どうやら,経営母体は,アノ 「学校法人 加計学園」 らしい。

 

幼少のお子さんを連れて,家族でお出かけの際のお勧めが,
「桃太郎のからくり博物館」

岡山といえば,古代「吉備(きび)の国」と呼ばれ,「きび団子」と「桃」が名産。
桃太郎伝説というと,(愛知県犬山市にもあるが)岡山の方が本場であろう。
古代吉備には,「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」による鬼退治伝説があるという。
(愛子様も,修学旅行で来たらしい。)

「桃太郎のからくり博物館」には,
江戸時代のカラクリ・仕掛け・遊び道具あり。


「桃から生まれて」「足がない!」と言いたいところだが,
「足が出て」しまっている(※↑は,私の娘です。)。仕掛けがわかっちゃったかな?

真ん中(〇)を回転させると,アレレ…赤鬼が9頭(上)が,8頭(下)に?

こちらは,真ん中の軸を回転させると,アレレ…赤鬼が11頭(上)が,10頭(下)に?

「桃太郎」関係の稀少本もいろいろ揃えてあり,岡山らしい博物館で,楽しめました。