弁護士のブログBlog
心臓血管外科医・髙本眞一先生(東京大学医学部名誉教授)には、小職の医療過誤訴訟をご支援いただいており(鑑定書を書いていただいた。)、本日(12月10日)、「医療過誤原告の会」主催の講演会があるとのことで、挨拶かたがた、ご講演を聴いてきた。
開演前に挨拶したら、「今日は『患者のための医療』についてお話しようと思います。」とのことであったが、「生き方への考え」にかかわる格言の紹介に始まり、深遠なテーマでありながらも分かりやすく、非常に格調の高い講演で、感銘を受けた。「医療の原点」は、「患者とともに生きなければならない」というもので、「Servant Leadership(奉仕者たるリーダー)」(Robert.K.Greenleef )という、髙本先生の信念に貫かれていた。
最初に「生き方への考え」として紹介された格言は次の三方のもの。
― Martin Buber(マーチン・ブーバー)
“ Ich und Du ” 「我と汝」
“ I and Thou ” 「俺とお前」
― Albert Schweitzer(アルバート・シュバイツァー)
“ Reverence for Life ”(生命への畏敬)
「私は、生きようする生命に取り囲まれて、生きようとする生命である」(Albert Schweitzer『わが生活と思想』より)
― Noboru Iwamura(岩村昇)
“ To live is to share ” (生きるとは分かち合うこと)
“ To live together ” (ともに生きる)
岩村昇医師は、髙本先生の郷里(愛媛県津山市)の高校時代の先輩で、同医師の講演を聴き、感化を受けて、医師を志望されるようになった、とのこと。
今日は快晴。東京往きの新幹線の車窓から、富士山がくっきりと見えた。