北口雅章法律事務所

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愛知県下で「心臓病」を扱う病院の「実力」?

 「心臓病」を扱う診療科目は、心臓血管外科循環器内科である。
 本日の讀売新聞をみていたら、愛知県下で「心臓病」を扱う病院が、その「実力」と称してリスト化されていた。

 しかしながら、「治療実績」の件数の標目としてあげられている「冠動脈バイパス手術」や、「心臓カテーテル」ほか3項目が、治療手術・手技のすべてではないし、数が多ければ、「実力」が上というわけでもない。もっとも、各医師がある特定の手術手技に習熟するにはそれなりの経験数をこなした、という実績は不可欠なので、上掲統計は、各病院の規模と治療実績と、各病院に所属する医師らの習熟度を推し量る上で、若干参考にはなる(昨今、カテーテルアブレーション治療に係る医療事故事案の判決を目にする機会が多いが、私自身、ある受任事件との関係で、近々、カテーテルアブレーション治療に関して根詰めて勉強せねばならないと考えている。ちょっと気が重いが…。)。

 私が過去に手掛けた医療裁判は、もとより心臓血管外科の循環器内科の分野に限ったものではないが、上掲リストにのっている病院名をつらつらと眺めて見ただけで、過去30年に経験した医療裁判の記憶が蘇ってくる。ちなみに、勝敗はひとまず措くとして、私が過去に医療裁判で対戦したことのある病院名の前にをつけてみた。我ながら「よくまあ、闘ってきたなあ。」と思う。