弁護士のブログBlog
知人の法医学者と婦人科医に確認せねば…
ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画「大洪水」に、乳がんの症状を示す女性が描かれている可能性があることを指摘した研究報告(「Did Michelangelo paint a young adult woman with breast cancer in “The Flood” (Sistine Chapel, Rome)?」)があるらしい。
左乳房は年齢相応の正常な形態であるが、右乳房に見られる、a.乳頭の陥没変形、b.乳輪とその周辺の皮膚の凹み(乳頭より上の皮膚には傷跡のような深い凹み)、d.乳房上内側には腫瘤を窺わせる膨らみ、e.左腋窩方向に、リンパ節腫大を示唆する膨らみ、等の病的変化が確認できるしい。
神学的な解釈としては、この乳がんの描写は生命の無常さや罪への罰という意味を持ち、ネオプラトニズムの影響を受けていたミケランジェロにとって、身体の変形や病は精神的な深淵の表現であり、美と調和の追求による不死との対比として描かれたと考えられる、らしい。
Did Michelangelo paint a young adult woman with breast cancer in “The Flood” (Sistine Chapel, Rome)?