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「最高裁の壁」その1
- 2024-11-12
最高裁の既済事件一覧表が、山中理司弁護士のブログで紹介されている。
最新情報は、本年2月のデータ。
民事裁判の上告事件をみるに。本年2月に下された決定は、190件。
結論は、全件「棄却」。つまり、高等裁判所の判断が維持されている。
これが所謂「最高裁の壁」であり、
日本の民事訴訟は、もはや三審制ではないと心得るべきことになる。
通常、上告事件は受理が義務的なので、高裁判決に不服があるときは、上告受理申立て理由(重要な法令違反)しかない、と思っていても、上告受理申立てと同時に上告もする。だが、データ的には、上告受理申立てに上告を付加しても、殆ど意味がなさそうだ。
先の衆議院議員選挙で国民審査を受けた、
宮川美津子判事を黄色、尾島明判事を青色、今崎幸彦判事を緑色で囲ってみたが、
いずれも大同小異。上告理由書を真面目に起案するのがアホらしくなる。こんなことでいいのか?