弁護士のブログBlog
「官能的な」神像
- 2025-01-30
先日、上京の折、新幹線のお供として、JR名古屋駅の売店に置いてあった、西山厚氏著「仏像に会う 53の仏像の写真と物語」を購入した。
仏像の写真がいずれも素晴らしく、将来、「円空仏の私家本」を著すときの参考にしたい、と直観したからだ。
著者の目の付け所は、大変参考になる。
空海ゆかりの東寺・立体曼荼羅の中から。一枚の写真を選ぶとすれば、何を選ぶか?、といえば、直観的には、やはり降三世明王に惹かれる。このあたりの趣味は、著者と一致する。
だが、この著者の目の付け所は鋭い。
曰く「降三世明王は、左右の足で男女の神(大自在天と烏摩妃[うまひ])を踏みつけている。よく見ると、烏摩妃は、自分の乳房を踏む降三世明王の足にそっと手を触れており、なんとも官能的だ。」
写真集『土門拳の東寺』で、該当部分を確認すると、…
なかなか鋭い所をついている。