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名古屋市の「御用」監査委員会の監査結果が出た。
- 2025-02-07
市教育委員会の公表資料では、公立図書館の「移転先・候補地の比較検討を目的」として調査委託契約をした旨、明記されていたにもかかわらず、市当局の説明では、本件調査委託契約の目的に関する「市教育委員会の公表資料の」記載(=「比較検討」)は間違いだったとした上で(つまり、公表資料記載=「前提」を一方的にすり替え)、実際には、その移転先は既に(調査委託先が建設予定中の)「商業施設内」と「決定済み」であり、本件調査の目的は、「平面図の検討や躯体概算経費の算出」にあるから問題がない、と弁明し、このような弁明を監査委員会も是認した。
しかしながら、もし仮にそうだったなら…
(令和7年2月7日・中日新聞より)
……もし仮に市当局の弁明どおり、本件調査の目的(=契約目的)が、公立図書館の「平面図の検討や躯体概算経費の算出」の調査が目的だというのであれば、市教育委員会当局は、「平面図の検討」や、「躯体概算経費」といった基本的な事項を検討せずに、さらには、「ランニングコスト」等の基本的な重要事項の当否も検討することをせずに、公立図書館の移転先を決めたことになる。はたして、このような契約条件が著しく不透明・不確定な状態のもとで、「市長の決裁も経ずに(‼)、市当局内部で、勝手・安直に公立図書館の移転先を決定してもいいのか?!💢💢💢 「ランニングコスト」について、調査委託先=商業施設のオーナーから高額の金額提示があった場合でも、市民の税金(公金)を湯水の如くに投入する気か? このような「杜撰な」市当局内部の「進め方が適切と判断された」といえるのか?!