北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

昨晩、「折り鶴」のブログを書きつつ、想起していたこと

昨晩(令和7年2月17日)、現役消化器外科医の、腹腔鏡手術器具を使った「折り鶴」の動画を見ながら想起していたことは、実は、昨晩投稿したブログに書き込んだ、霜山徳爾先生の「人間の詩と真実」の一節(アリストテレス曰く「手は『道具のうちの道具』」)のことではなく、昨年、決着のついた、ある「腹腔鏡手術をめぐる」医療裁判のことであった。

Bing 動画

私の依頼者Aさんの父親(早期胃癌)は、如上の動画に出てくる橋本洋右医師のような「熟達した消化器外科医の腹腔鏡手術」(又は、開腹手術)を受けていれば、手術後まもなくの時期に(縫合不全で)亡くなることは無かったし、Aさんを含む御遺族は、あんな理不尽な判決を受けることもなかったに違いない、と考えていた。

ところが、今朝、偶然(?)、めずらしくAさんからのメールを着信した。このところ、半年以上もの間、Aさんとは、(賀状を除き)音信・通信はなかった。まさか? ……昨晩のブログでは、如上の医療裁判には言及するのは控えたが、腹腔鏡手術に関連する事項を扱ったので、これを読まれて、反応したのかな?――と思ったら、やはり、違っていた。

私が円空(円空仏)の趣味をもっていることをご存知のAさんが、偶々今日、JR東海「円空のあしあと」の案内が出ていることを、私の事務所のメールアドレスに、メールで知らせてくれたのであった。

円空のあしあと|JR東海

 

お礼の返信メールで、
「実は、昨晩の、ブログを書いていたとき、Aさんから依頼を受けた医療裁判のことに触れようか否か迷ったが、控えた。」と書いて送信したところ、

しばらくして、Aさんから、返信メールが届いた。
「今、ブログを読みました。父は、あの動画の先生の手術を受けていれば、亡くなることはなかったと思います。父の医療裁判のこともブログに書いてください。」と。

ということは、偶然にも、同時期、「互い」に「互いのこと」が頭をよぎった、ということか?
ユング心理学では、「複数の出来事が意味的関連を呈しながら非因果的に同時に起きること」を、「シンクロニシティ(synchronicity共時性)」という。「偶然の」同時発生は時に経験することだ。

だが、Aさんから、「お墨付き」を得たとはいえ、今日は、別件で「驚愕すべき」判決を受けて、気分的に沈没しているので、Aさんの医療裁判のことをブログで書くのは、別の機会とすることにしたい。