弁護士のブログBlog
武力を使わずに、他国を侵略し、乗っ取る方法
- 2025-11-28
最近、インスタグラムのインフルエンサー(高﨑けいご君)が、短い動画ではあるが、スイス政府編「民間防衛」(原書房)をもとに、「武力を使わずに、他国を侵略し、乗っ取る方法」 の6段階を説いていた(彼のバックには、それなりのブレーンがついているのではないかな?)。「民間防衛」(1969)は、武装による永世中立国として知られるスイスの政府が、他国の侵略から身をまもるために、260万部、国民に無料で配布したとのことで、私も読んでみた。今や、スマホの時代。警戒警報がラジオで伝達されるといった過去の記述部分は修正されるべきであろうが、現代日本の現況を理解する上で、参考になる指摘が多い。

上記インフルエンサーの要約は、「民間防衛」の内容が忠実に要約されているわけではないが、その内容は、全面的に正しい。
彼がいう「武力を使わずに、他国を侵略し、乗っ取る方法」の6段階とは、…
第Ⅰ段階:工作員による政府情報部の掌握・洗脳(「外国人の優遇」、「外国人の権利保障」)
第Ⅱ段階:メディアによる宣伝・工作(大衆の扇動、無意識の誘導)
例えば、GHQによる「戦争は全部日本が悪かった」という自虐史観の植え付け。
第Ⅲ段階:教育の掌握・浸透、国家意識の破壊
(自国に誇りがもてないような教育・洗脳)
第Ⅳ段階:抵抗意識の破壊(「平和」や「人類愛」を政治的プロパガンダとして利用)
「当方が武器を捨てれば、相手も武器を捨ててくれるはずだ」という誤った考えの植え付け(国際社会では、武器を捨てれば、全部略奪される)…憲法9条の理念ですね。
第Ⅴ段階:教育やマスメディアを利用して、自分で考える力を奪う。投票率の低水準にみる政治的無関心の誘発。
第Ⅵ段階:国民が無抵抗となり腑抜けの状態となったときに、「大量移民」(→国家の乗っ取り完了)
上記Ⅰ~Ⅴ段階は、戦後80年をかけて、日本国内で行われてきたことであり、昨今の「大量移民」は、仕上げ段階に入ったということか。立憲民主党、共産党の各議員のみならず、自民党内の石破=岩屋一派をみるにつき、相当程度いかれているとしか思えない。
ちなみに、「民間防衛」(1969)では、次のようなことが記載されている。
[心理的な国土防衛]
「軍事作成を開始するずっと前の平和な時代から、敵は、あらゆる手段を使ってわれわれの抵抗力を弱める努力をするであろう。
敵の使う手段としては、陰険巧妙ま宣伝でわれわれの心の中に疑惑を植えつける、われわれの分裂をはかる、彼らのイデオロギーでわれわれの心をとらえようとする、などとがある。新聞、ラジオ、テレビは、われわれの強固な志操を崩すことができる」
[自由と責任]
「民主主義国家では、個人の私的な言行にまで介入することはできない。報道、ラジオ、テレビは自由である。各人は、平時には少しの困難もなく外国へ行くことができる。各人は、自己の気に入った政党を選ぶことができる。…
しかし、国家は共同社会を守らなくてはならない。そのため、国家は、特にスパイ行為と戦う義務を持つ。スイスには思想に関する罪というものはないが、しかし、われわれの防衛力を弱めようとする連中は、監視しなければならない。内部から国を崩壊させようとする作業が、公共精神を麻痺させる者によって企てられる可能性が常にある。」