弁護士のブログBlog
His common sense has gone(ゴーン) to somewhere!
- 2018-12-03
昨日(12月2日)の朝日新聞・大野博人編集委員の
「グローバルエリートと『魂の病』」は,秀逸な論考だった。
物事には,自ずと「常識の範囲」というものがある。国籍は問わない。
以下,上掲論考「日曜に想(おも)う」
「グローバルエリートと『魂の病』」からの抜粋
(カッコ内は,私の所感)
「フランス人の経営者が自分の月収が2000万円しかないと悩むとすれば,それは経済的合理性とは関係ない。魂を病んでいるのだ―。」(エマニュエル・トッド著『経済幻想』)。
(この感覚は,われわれ庶民の「常識」とも合い,正しいと思う。)
「『登山パーティー』はマクロン大統領が使って話題になった表現。
『リーダーに石を投げるとみんなが転落する。』と語り,
金持ち擁護だと批判を浴びた。」
(フランスの大統領は,ナチスか? 逆だろ!!
『(狂った)リーダーに対しては, 石を投げないとみんなが転落する。』が正しい。)
「10億円の年収を得る人がどうして自分はその倍をもらって当然だと考えるのか。米国などのトップ経営者と比べれば高額ではないという指摘もある(ゴーンの主張だろうが。)。けれど,たが(箍)が外れた欲望と欲望を相対評価してなんの意味があるだろうか。それが経済的合理的な説明になるとも思えない。むしろ魂の病気の途方もない蔓延(まんえん)という『深層』がのぞく。
グローバルな問題(ビジネスエリートの強欲,今日の経済的不平等)をナショナルな視点(「フランスのビジネスマンに助けられた日本企業が,その支配から逃れようとしているというドラマ」)だけで読み解くと『真相』はわかっても,『深層』を見すごす。それでは『魂を病んだ』リーダーたちに振り回される。」
(秀逸な洞察だ。)