北口雅章法律事務所

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昆虫の脳をコンピュータで再現する?

先週日曜日,愛知県立大学で,昆虫の脳をコンピュータ上で再現して,
その機能をロボットに装備し,ロボットに昆虫と同じ運動技能を再現させる研究をされている

神崎亮平教授東京大学・先端科学技術研究センター)の講演があるというので,
聴講してきた。

題して,「ロボットで探る昆虫の脳と匂いの世界」

カイコ蛾の雄の触覚には,雌が放つフェロモンを検知するセンサー(受容体)があり,
フェロモンの分子が一つ,その受容体細胞に当たると,その神経細胞に変換が起きて,
イオンが流れ,脳内の神経回路が反応して,自動的にフェロモンを放つ雌の方に移動する。

そこで,神崎先生の研究は,フェロモンに反応する受容体の神経細胞(ニューロン)の一つ一つの形状・反応経路を顕微鏡下で解析して,巨大コンピュータ(スパコン)上で,神経回路を精密に再構築するらしい。

 

そして,カイコ蛾の触覚と頭部の神経細胞をロボットに接続・登載し,その神経細胞(ニューロン)の信号に光学センサーが反応・連動して,ロボットが動くようにセットすると,カイコ蛾の脳の指令で,ロボットがフェロモン源にたどりつく。

そこで,この原理を応用することで,原理的には,遺伝子工学の技術を駆使して,フェロモンに反応する受容体細胞を,例えば,麻薬に反応する細胞に変換することで,麻薬に反応する「警察昆虫」を作ることが可能になるらしい。

「夢のある」話だということはわかるが,原理的なことは,文系脳には,ちと難しかった。したがって,聴講した内容をブログで再現しようとしたが,無理だった。

御著「昆虫の脳をパソコンで作る」と読んだ方が早そう。