①　昨晩，深夜１時を過ぎたところで，腹部の不快感と吐き気を覚えた。
「食あたりかな？」と思って，常備薬の正露丸３錠を飲んで就寝する。
通常であると，朝になれば，腹部の不良は収まっている。

②　ところが，今朝は違っていた。
強度の吐き気で目が開く。
時計をみると，未だ未明の午前６時だ。
吐けば，少しは楽になるかもしれないと思い，
洗面所に出向き，吐こうと試みるが吐物は出てこない。

③　しかたがないので，正露丸３錠を追加で飲んで，
ベッドに横になっていると，疲労感の方が腹痛に勝っているのか，
ウトウト眠りに就く。

④　今朝８時，目覚まし時計の音で目を覚ますと，
やはり吐き気と腹部不快感は残っている。
憂鬱だ。この大事な時期に・・・。

朝食をとらずに，近医・主治医のＴ先生に上記現病歴を上記①から話し始め，
上記③の話にきたところで（④を聞くまでもなく），
Ｔ先生，ニヤニヤしながら，曰く

「もう，原因わかりましたよ！
　典型的なノロウイルスの症状ですね。
　ちょっと，ベッドで仰向けになってください。」

といわれ，指示に従うと，

Ｔ先生は，私の下腹部を押さえながら，
「ここは痛くないでしょう？」
「はい，そこは特に痛みません。」
「ここは，Ｓ状結腸なんですよ。」

「じゃ，もうちょっと上にいって，ここはどうです？　痛むでしょう？」
「はい，確かに，そこは痛みます。」
「ここは空腸です。ノロウイスルが原因とみて，ほぼ間違いないでしょう。
　一昨日の食事か，どこか電車の中で拾ったんじゃないですか？」

と聞いて，

「ああ，（夜の外食のとき）アノ店で，アレ食べたからだ！」と閃いた私であった。