北口雅章法律事務所

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「成人式の祝辞」として相応しい話題

麻生太郎・財務大臣成人式での祝辞が,「あまりにレベルが低く,
顰蹙ものではないか」ということが我が家でも話題になった。

 

ネット上では,「ボクの成人式でこんな挨拶をされたら,靴を投げてやる。」との意見もあったやに聞いたが,「紙つぶてにとどめるべきだろう。」との父の意見に対し,
いやいや『デフレ脱却といいながら,消費者物価指数が改善しないのは何故か?』などと議論を投げつけるべきだ。」という意見もあったようで,我が家では,これが正論だな,ということで落ち着いた。

 

さて,今日の息子たちの成人式では,来賓の方々は,どのような挨拶をされるのか?
と期待して出向いたところ,期待に違わず,
最初の方の祝辞の内容は,
「新成人に対するエール」として極めて適切で,立派な祝辞であった。

要するに,人生の逆境に陥ったとき,事態を打開するには,
 今はやりの「レジリエンス」が求められる,という趣旨の話であった。
すなわち,「縮められたゴムが伸びて元に戻るように」,あるいは「風でたわんだ竹の枝が,もとに戻るような」しなさやかさ,楽観性・弾力性が求められる,という。

そして,「レジリエンス」の能力を身に付けるために,肝要な事項は次の5つ。

①自分を好きになること(自己肯定感,ポジティブな感情を持ち続けること),
上記①の感情を持ち続ける秘訣として,感謝の気持ちを持ち続けること
(そのために,感謝の日記を書き続け,文字にすること)
③自分の感情をコントロールすること
④現実を直視し,物事を客観的・多面的にみること
⑤人間関係,特に,自分を支えてくれる人たちを大切にすること
総じて,自分なりに社会的に意義があると思えることを日々行うなかで,
何か「大きなもの」(宇宙?)につながっているのだと実感できること
だそうだ。

我が子らの学区は健全な方々が多く,
小学校担任の教諭ら祝辞・挨拶も,それぞれに味わいがあった。
昨年度の流行語大賞「ワンチーム」(日本ラグビー代表チーム)は,誰かが引き合いに出すであろうと予想していたところ,一応当たったが(一人一人が,チームのために自ら決断し,自らの判断で行動をとることが大切だそうです。),息子等が小学6年のとき(今から8年前),「2011 FIFA女子ワールドカップ」で優勝した「なでしこジャパン」が流行語大賞をとったという話題や,その他,2011に起きた諸々の出来事が話題にでるとは想定外だった。

 

息子たちと別れた後,
最初の挨拶された方が「レジリエンス」の関係で引き合いに出した,
「伸縮自在のゴム人間」のマンガって,何だったっけ?
とライン送信したら,
二人とも,即座に,「ONE PIECE」と返信してきた。
皆んな,読んでんだぁ。