北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「この1年間,日本全国の裁判所を閉鎖します。」

という冗談を言っては,いけない。
たとえ,エイプリール・フールであろうと。
コロナに絡むジョークは,今や,ジョークになりえない。

裁判所が1年間,閉鎖・業務停止となったらどうなるか?
裁判官は,特に困らないだろうが,
(憲法80条2項「下級裁判所の裁判官は,すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は,在任中,これを減額することができない」)
われわれ中小・零細事業を営む弁護士は,
たちどころに破産・失職する。
そして,検察庁・検事においては,逮捕令状も勾留令状も,捜索差押令状も裁判所から入手できず,総じて強制捜査,公判活動ができなくなる。

もっとも,昔,バブル崩壊に伴う構造的不況のときだったか,裁判官の友人が,「賞与が一律減額された」と言ってぼやいていたことがあるのを思い出した。「最高裁が,憲法違反をするのかよ?,事務総局に文句いえよ。」と,問い質すと,「そんなこと最高裁に言えるなら,言いたいわい!」と逆ギレされた。

ちなみに,たとえエイプリルフールでも,
「凄い!! 名大病院がコロナの特効薬(ワクチン)を開発しました!」というジョークも,今日現在(4月1日)では,「禁忌」!!