北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「理解不能な」弁護士の不祥事

昨今の弁護士(特にマチ弁)が疲弊・困窮していることは,理解できる。
が,「特別清算手続」での預かり金1億5000万円の横領は考えにくい。

 

 

 

特別清算は,そもそも裁判所の監督下におかれ(会社法519条),
特別清算人は,金額・執務の難度等に照らし,
「裁判所からの信頼の厚い」ベテラン弁護士が,裁判所から選任される。

裁判所や,多数の債権者への報告義務もあるし,
金1億5000万円もの横領となれば,いかに取り繕ってもバレるに決まっている。
バレれば,当然,「破局」は目に見えている。

「利欲」に目が眩んだとも思えない。
「一線」を越えるには,事件の性格上,
数本の「線と腺」が切れてしまっていた,としか考えにくい。

彼とは話しをしたこともないし,事件で向き合ったこともないが,
「顔と名前」が一致する同世代の弁護士であるだけに,誠に遺憾だ。