北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

歯科治療をめぐる医療裁判の一コマ

 インプラント治療に際して,上部構造にセラミック冠を装着したところ,その約半年後に,セラミック冠(被せ物)が破折し,破片が落ちてきたのに取替してくれない。取替治療の懈怠の有無が争点の1つとなったが,破折原因にも争いがある。歯科医の方では,「歯ぎしりが強いから欠けたのだ。」と弁解し,当方(患者側)は,「咬合平面の設定(セラミック冠の先端位置)が高すぎたのではないか。」と主張して争っている。これに対し,歯科医師の方では,当方依頼者(患者)が写真で示した破片について,当方依頼者(患者)のセラミック冠が欠けたものか否かそもそも不明ではないか,という言いがかりまでつけてきた。

 この場合,患者側の弁護士はどうすべきか!?

 もちろん,歯科用ミラーアマゾンで購入して,依頼者に事務所に来てもらい,検証する。破片が,一部欠けたセラミック冠とピッタリ整合するのかを。検証に際しては,破片の上端側を一部赤色に着色し,細い棒の先に両面テープで固定する。

 

どうじゃい? これらならケチをつけられまい。