天才画家・「パブロ・ピカソ」（Pablo Picasso/1881-1973）が，
２０世紀初頭に創始したとされる偉業の一つに「キュービズム」という芸術表現がある。
これは，異なる方向から観察された対象の断片を平面的に再構成することで，立体表現をする手法である。
　例えば，ピカソの作品でいえば，次の「鏡の前の少女」（下掲・部分）などが有名である。

ところで，

この天才ピカソの偉業を先取りするかのように，
「ピカソ」が現れる２００年以上も前に！，
「キュービズム」を三次元で構成した偉大な宗教的芸術家
が日本にも居た。

それが円空作「青面金剛神像」　

（元禄４年：１６９１年作）（岐阜県下呂市小川・個人所蔵）である。

「円空仏（Enku Butsu）」（イマジン株式会社）