北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

プーチンに関するジョーク

医療業務をリタイアした元医師(内科・精神科)の義伯父から,毎月,律儀に冊子が送られてくる。一つは,義伯父夫妻のエッセイが書かれた冊子で,もう一つは,義伯父が主宰している「NPO法人・精神障害者生活支援よもぎ会」の会誌「よもぎ会通信」で,統合失調症の本質,治療方針に関する持論や,臨床経験等が書かれている。

最近ちょっと,読むのサボっていたので,一気読みしたところ,私のブログと同様,時事的なことがいろいろ書かれていたが,7月号のエッセイには,「ユーモアとは自立する心」と題して,「ユーモアの必要性」について書かれてあった。

曰く「…私はユーモアの心を持たない医者は病人に接するべきではないと思っています。ユーモアの心とは『自由への願いと自立する心』,言い換えれば,『主体性』を意味します。これと励ますことこそ医者の仕事です。」
などと書かれている。

ふ~ん,と思いながら,次の号(8月号)のエッセイを読むと,
『軍事予算の増額反対 反戦平和の声を挙げよう』との標題の中で,
ニューズウィークに掲載された,
プーチンに関するジョークが紹介されていた。

「腕時計!」
プーチンが側近に怒鳴った。
「私の大切な腕時計が盗まれた!
 すぐ犯人を探し出せ!!」
翌日,側近が報告した。
「10人の容疑者を捕まえましたが,全員自白したので10人とも処刑しました。」
するとプーチンが言った。
「それはもういいんだ。
 腕時計は机の引き出しの中にあったから」

 

このジョークは「権力者の本質」を明らかにしている。
絶対権力を含め,すべての権力は必然的に腐敗・崩壊する,というのが義伯父の持論だ。

そんな義伯父から,またまた如上の「よもぎ会通信」に連載中の,統合失調症治療に関するエッセイをまとめた本が送られてきた。既に一回は読んだはずなので,もう一度,「おさらい」して礼状を書かねばなるまい。

ちなみに,「よもぎ会」の「よもぎ(蓬)」の由来は,

義伯父によれば,(よもぎ),麻中に生ずれば扶(たす)けずして,自から直しという荀子の言葉に由来するそうで,「曲り易い蓬でも,真直ぐに発育する麻の中で育てば,曲らずに自力で伸びることができる」という意味だそうな。