弁護士のブログBlog
初の女性・検事総長に期待されること(?)
- 2024-06-29
初の女性・検事総長が誕生した。既に「予定」されていたことではあるが。
検事総長は、誰が就任しようが、男女の性別に関係なく、
職務・職責は同じであり、女性が検事総長になったからといって、― 象徴的・社会心理的な意味はあるにせよ ―「検察行政」に差異がでてくるわけがない。例えば、女性検事の人事面での待遇等の変化はありえない。
では、畝本・女性検事総長の役目として、「社会心理的(?)」に期待される、あるいは、「予想」されることは何か?
第1に、既にこのブログでも指摘したことであるが、多分、袴田巌・再審無罪事件で想定される検察批判(特にマスコミによる批判)の「矢面」に立たされるであろう(国会での質疑では、矢面に立つのは法務省事務次官である。)。それとも、この「汚れ役」は、東京高検検事長(検察組織・ナンバー2)、あるいは、最高検次長検事(検察組織・ナンバー3)が担わせられるのか?
第2に、先日、不同意性交罪で逮捕された元大阪地検・検事正の、起訴猶予工作は、ほぼ絶望的になったのではないか。この件は、最高検案件なので(多分)、「女性(被害者)の味方」新検事総長の裁可を仰ぐことになるであろうから。
ところで、畝本・新検事総長の任期は、(定年65歳まで)あと約4年。
したがって、彼女の定年前に定年(63歳)を迎える彼ら(↓)に、
基本、次期・検事総長の芽はない。
ってことは、… いよいよ、われらがエースの登場か?