円空仏のレプリカが，ヤフー・オークションで出品されている。

「レプリカ」とはいえ，非常によくできている。
おそらく本物から「型取り」されているのであろう。
惜しむらくは，一部はげかかって，
白いウレタンがチラホラ見えるところだ（下掲・黄色矢印）。

それでも，よくできているので，入札するが，
すぐに「対抗馬」が値段をつり上げてくる。
どうやら，「対抗馬」は，
出品者と組んで，値段つり上げを仕組んでいる仲間か，
出品作品を「本物」と誤解している可能性もある。

入札は，や～めた。

上記のごとく，「レプリカだ」と言い切って，その根拠を暴露してしまうと，
出品者から「営業妨害だ！」と非難されそうなものだが，
実際，「レプリカ」だし（本物だというなら，①出自を明らかにせよ，②茶色の木の一部が何故白くはげるのかを説明せよ，と反論できる。），
出品者は，「ウレタン製」の仏像を「木造仏像」と表示して出品し，
外形的には落札者を「欺罔」していると考えられることから（詐欺の疑いもある），
文句はいえまい。

出品者が「本物だ」と思っていれば，「欺罔の意思」を欠くではないか，って？

あのね，「円空仏の本物」が，たかだか「○万円」の値段で買えるわけがないことを，

古物を商う者が知らないわけがないでしょ！！