北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「混血」、「純血」は死語だと思っていたが…

最近は,「混血」とか,「混血児」といった言葉を殆ど耳にしなくなった。
差別用語とされたためか。
日本社会では,少数民族に着眼したり,そのスポットの当て方に少しでも思慮を欠くと,レイシスト(racist)だと社会的非難を浴びる「不自由な」社会になってしまった。東京五輪では,大阪なおみ選手(テニス)が聖火の最終走者を担い,アフリカ系(ナイジェリアの隣国,ベナン共和国出身)の父をもつ八村塁選手(バスケットボール)が,日本選手団の男子旗手を務めた。「電通の演出」(?)に強い違和感を覚えつつも,否定的な評価をしようものなら,途端にSNS上で集中砲火を浴びて炎上する可能性がある。
 そして,極めつけが,「日本社会内で,日本人であること,日本語を話すこと自体が,特権なんだ。」などいう妄言・暴言が,「東京大学大学院教授の見識」としてまかり通る時代。こんな日本社会に吐き気を催すのは,私だけはなかろう。
(なお,私の本ブログは,個人攻撃の意図は全くありません。)。

今朝,通勤途上の地下通路で,
東山動物園のデモンストレーション・ポスターの中の1枚をみて,
ふと如上のようなことを考えた。

 

「たとえ似ていても,もう,元の種ではない。」

 

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