２６歳で若死にした、シンガー・ソングライターの尾崎豊さんの兄（元裁判官）が、埼玉弁護士会の会長になられたもよう。

彼は、「弁護士任官」（注：弁護士から裁判官に任官）した元裁判官で、昔、名古屋地裁民事３部（交通部）に異動してきたこともあった。私が受任した交通事故訴訟についても、「お兄ちゃん」が裁判官として担当となったケースもあり、彼が、「弁護士任官しました。毎日、『赤本』（注：民事交通事故訴訟における損害賠償額の算定基準が記載されている日弁連交通事故相談センター東京支部発行の書籍）を抱えて、苦慮してます。」という趣旨のことをいわれたので、彼の希望と負担軽減に協力すべく、彼が準備した和解案に、何も文句をつけず、応じたこともある。
彼が「尾崎豊さんの兄」であることについて、当時、裁判所では「箝口令」がしかれていたが、半ば “ 公然の秘密 ”であった（私も、知人の裁判官から、コソッと聞いて承知していた。）。やはり、当然ではあるが、当時の容貌に比べると、年相応に老けたなぁ…。