北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

司法試験の予備試験に中世の「和歌」の問題が出たらしい

次の「A」で、一つだけ異なる漢字が入るのは何番の和歌か?

1.恋ひ死ねとするわざならしむばたまの「A」はすがらに夢に見えつつ
2.いとせめて恋しき時はむばたまの「A」の衣をかへしてぞ着る
3.むばたまの「A」に何かは慰めんうつつにだにも飽かぬ心を
4.むばたまの「A」は恋しき人にあひて糸をもよればあふとやは見ぬ
5.むばたまの「A」をへて氷る原の池は春とともにや波も立つべき

 

正解は、3で「夢」が入る。理由は、「うつつ」=現実の対義語がはいる。
「むばたまの」は「夜」の枕詞「夜」の縁語があるか否かを確認していくと、…
1:「夢」は「夜」見るもの
2:小野小町の有名な歌なので、常識!
  恋人が恋しいのは夜に決まってる!
4:2と同様、恋心は夜
5:池の水が氷るのは、夜間の気温がさがったとき

 

>このようなアホな問題を作る輩の顔が見たい!
>出題者は、堂々と顔を出して、出題意図とご自身の経歴を述べてみろよ!と言ってやりたい。
>この問題を5分で解ける最高裁判事(15名)、東京高裁部総括(36名)は、何名いるであろうか??

と一旦は書いたが、撤回。

法曹人たるもの(特に裁判官)、上記レベルの問題など、軽く解ける程度の教養は持っていてもらいたい。