北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

静岡地裁への出張から戻る(令和5年8月4日)

 先般、静岡地裁での医療訴訟での集中証拠調べ(証人尋問と本人尋問)の直後、裁判所から、当方の「負け心証」のもとに和解勧告を受けた。もちろん、依頼者とも相談の上、和解を拒否した。かくて先日、裁判所の「心証」について、最終準備書面で、「医学的知見と訴訟法理の両面」からボロボロに貶し、批判した上で、「東京高裁の判断を仰ぐ用意」があるなどと「捨て台詞」的なことまで書き、事前に、裁判所に提出した(これから判決を受ける裁判所を相手に、「喧嘩腰の」書面を書くのは初めてのことだ)。

 そして、最終弁論期日の今日、(私の批判的な最終書面を読んだはずの)裁判長と主任裁判官は、どんな顔(かお)・面(つら)して法廷に現れるであろうか? と興味津々、法廷に臨み、裁判官に向かって熱い視線を送り続けたところ、(内心穏やかではないはずだが)予想どおり、(強張った様子もなく)淡々とした面持ち、態度であった。判決言渡は夏期休廷をはさむので、11月末とか。相手方の代理人弁護士(東京在住)とは「ではまた、今度は東京高裁でお会いしましょう。」と言って別れた。
 裁判所には、約3か月の時間をかけて、じっくりと「頭を冷やして」考え、合理的な判決理由を示してもらいたいものだ。

 

 ところで、静岡地裁の建物の正面には、晩年の徳川家康の居城である駿府城がある。
 帰りのタクシーに乗って、JR静岡駅に向かうと、駅方面に向かって武将の銅像がたっていたので(タクシーからは後ろ向きに見える)、タクシーの運転手に向かって、
「あの銅像は、徳川家康ですか? 今川義元ですか?」
と尋ねると、
「わかりませんが、今どき、今川義元を知っている人は少数派なので、家康でしょう。」と言いつつ、その横をゆっくり通過すると、
「お客さん、やっぱり徳川家康でした。」
とのこと。「まあ、そうだわな。」

JR静岡駅内の待合室の売店を覗くと、
徳川家康関連の書籍が置かれていたので、買ってみた。

 

 

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猫ではなく、人間の顔にみえる。