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白いカラス(烏)は存在するのか?

動物学 において、先天的 にメラニンが欠乏する 遺伝子疾患のことを「アルビノ (albino)」といい、身体が真っ白の個体である。

今朝(10月7日)の中日新聞で、
「園児が世界的発見」との中見出しで、
「白いカタツムリ」の写真が載せられていた。

 

では、白いカラス(烏)は、存在するか?

 

古代日本(平安時代)でも、「アルビノ (albino)」と思われる白色の個体動物が珍重されたようで、「日本後記」によると、いろいろな白色の動物が、天皇への献上物として登場する。どうやら、白いカラス(烏)も存在するらしい。
目についた記述を書き出してみると、…

(桓武天皇の御代)
延暦11年(792)3月20日 美作国が白雉(きじ)を献上した。
同年  11月11日 伊予国が白鹿(はくろく)を献上した。
延暦13年(794)5月24日 甲斐国が白烏(はくう)を二羽献上した。
同年   6月21日 肥前国が白雀(はくじゃく)を献上した。
延暦21年(802)8月8日 豊後国が白雀(はくじゃく)を献上した。
          捕獲した者に稲五百束を賜った。
延暦23年(804)5月20日 斎宮寮が白雀を献上した。

(平城天皇の御代)
大同3年(808)5月15日 播磨国が白䴏(はくえん;ツバメ)二羽を献上した。

(嵯峨天皇の御代)
大同4年(809)5月28日 伊勢国が白烏(はくう)を捕獲した。
弘仁2年(811)5月25日 信濃国が白烏(はくう)を捕獲した。
弘仁5年(814)2月1日 陸奥国が白雉(はくち;キジ)を捕獲した。
弘仁10年(819)7月20日 京中に白竜が現れ、暴風雨となり、民の家屋を壊した。

(淳和天皇の御代)
天長4年5月10日 武蔵国が白雉を捕獲した。

 

 

ちなみに、「アルビノ」で画像検索してみたところ、いろいろでてきた。