北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

「昭和」の意識・感覚も、ほどほどに

先日、ボランティアで理事をしている某社会福祉法人の会合で、「若い人に向かって『昭和の時は、……だった。』と言うと、現代では『モラハラ』になる。」という話を聞いた。『はぁ?』とも思ったが、我々世代の人間が若い人に向かって『昭和の時は、……だった。』というと、無意識に、『昭和時代は、良かった。それに引き換え、今の若者(平成世代)は、対人マナーがなっていない(!?)』といった、一方的な価値観の押し付けと皮肉を含意していると思われ、平成世代の若者たちから反感をかうのであろうか。平成30年を経て、今は令和6年。現在、6歳から36歳の世代が「平成世代」で、37歳から100歳までが「昭和世代」ということになる。まだ、昭和世代の方が多数派ではあるのだが、時代は徐々に遷り変わる。

…と思っていたところ、
1958年(昭和33年)、「東京タワー」が出来たとき、その名称を一般公募したところ、圧倒的多数(約8万通)が「昭和塔」と書いて応募し東京タワー」と書いて応募した方は少数派(約200通)に過ぎなかったという新聞記事をみた。これを逆転させたのが、審査員にしてマルチタレントの徳川夢声さんだった、とのこと。

 

 

 やっぱり審査員は、大衆の風潮に迎合することなく、「時代を超越した見識をもって」未来を見据え、賢明な判断ができる方でないと困る、とつくづく思った次第。

 

徳川夢声さんは、「日本の弁士、漫談家、作家、俳優。ラジオ・テレビ番組などをはじめ、多方面で活動した日本の元祖マルチタレントとも言える人物である。。「彼氏」「恐妻家の造語でも知られる。」(ウィキペディア)とのこと。