弁護士のブログBlog
「掃き溜め〈はきだめ〉」とは、「ゴミを集めておく所」、転じて、「種々雑多なものがはいりこんでいる場所」をいう。一方、「吹き溜まり〈ふきだまり〉」とは、「風に吹き寄せられた雪や落ち葉などが集まり溜まっている所」、転じて、「落ちぶれた人や社会から脱落した人々が行き場もないまま寄り集まる場所」をいう。
原義は微妙に違うが、転義は、大同小異というべきか。
長年弁護士をやっていると、多かれ少なかれ、「この裁判官だけには当たりたくない。同じ国の司法試験に合格した裁判官とは思えない。法的なバランス感覚、社会常識的な感覚が全く異なる。」という類の裁判官、特に『地域(同一高裁管内)』密着型の」裁判官が出てくる。近時、その割合が増えてきているような気がする。
そして、そのような裁判官ばかりが、「特定の支部」に集中的に集められることがないように、最高裁人事局には十分に配慮してもらいたい。特定の支部が、そのような裁判官の、「掃き溜め〈はきだめ〉」や、「吹き溜まり〈ふきだまり〉」のように扱われたのでは、地域住民と〈地域密着型の〉弁護士〈多くはこのタイプである。〉はたまらない。……と、ある訴訟記録を読んでいて思った。