北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

福田淳一くん(財務次官)と米山隆一くん(新潟知事)の進退に違和感 *追記あり

私は,「人権にあまりに鈍感」(朝日新聞)なのだろうか?

福田淳一くん(前財務省事務次官)は,「卑猥」かもしれないが,
女性記者の方は,「卑劣」だと思う。

性的な卑猥発言に嫌悪感を抱いたのであれば,近づかなければいいだけのことではないのか? 

福田事務次官と女性記者との間には,何らの上下関係もないし,職場関係もない。何らの人的関係も拘束力もない。取材といっても,自由な公共的な非公式の場で,複数人に囲まれたプライベートな宴会の場である。そもそもこのような関係性において,「セクハラ」が成立するのであろうか? わざわざ「取材」という「自利目的」から,「秘密録音機(ICレコーダー)」を携えて,狙った「天下国家の要人」に自ら接近していき,同人をスキャンダルに陥れる。福田次官は,国家秘密を探られまいとして,質問をかわす目的と,相手の反応をみて楽しむ目的とで,卑猥な発言を「冗談で」連発したのであって,女性記者に取材を強要していないことは明らかであろう。テレビ朝日は,「被害者の女性,身を守るための録音」だと被害者を代弁しているが,そもそも「身の危険」を感じるのであれば,「身の危険」を感じない日時・場所で,白昼堂々と取材すればいいはずではないのか? プライベートな場所で,親密さに乗じて(「女性の武器」を最大限に利用して,「スクープ」を得ようといった「スケベ心(ごころ)」が全くなかったと言い切れるのか?),「天下国家の要人」をスキャンダルに陥れるのは,いかがなものであろうか。
当該女性記者において,自らの告発行動について,何らの後ろめたい思いがない,というのであれば,何故に,自らの勤務先である「天下のテレ朝」を使って堂々と報道させないでおいて,
「週刊新潮」にタレ流したのか?

理解に苦しむ。 ⇒*追記あり(後述)

こちらも違和感を感じる。
単なる「貢(みつ)ぐクン」ではないのか?
東大医学部を出て,司法試験にも合格していて,
末路がコレでは,哀れではないか。

気に入った女性にお小遣いをやっただけではないのか?
売春防止法違反だとぉ? 
お小遣いをもらった彼女は,自ら自発的に「出会い系サイト」を利用し,
承諾のもとに性的関係をもって,お小遣いくれたオッサン相手に,
その社会的生命を奪う,ってのはどうなんだろうか?
下劣ではないか???

「文春砲」だってぇ?(爆笑)

「私,文春砲になんかやられるようなことあったっけ?」

これは,「純真な」彼の偽らざる気持ちだったと思う。ちょっと,そこの「お見合いオバサン」!,良家の子女を彼に紹介してやって頂戴よ!!

 

*追記

>テレビ朝日が会見を開き、篠塚浩報道局長は社員の女性記者が福田次官からセクハラ被害を受けていたことを明らかにした。続けて、「女性社員は精神的に大きなショックを受け、セクハラ行為について『事実をあいまいにしてはならない』という思いを持っている。当社は福田氏による当社社員を傷つける数々の行為と、その後の対応について財務省に対して正式に抗議をする予定」との姿勢を示した。

>テレビ朝日の説明によると、女性記者がセクハラ被害を受けたのは1年半ほど前から数回で、取材のために福田次官と1対1で会食をした時。その度にセクハラ発言があったため、女性記者は自らの身を守るために録音していたという。テレビ朝日は社内調査の結果、福田次官によるセクハラ行為があったと判断した。

>女性記者が週刊新潮に情報を提供した経緯について、篠塚報道局長は「(当社社員が)上司に『セクハラの事実を報じるべきではないか』と相談したが、上司は放送すると本人が特定され、二次被害が心配されることなどを理由に報道は難しいと伝えた。そのため、財務次官という社会的に責任の重い立場にある人物による不適切な行為が表に出なければ、今後もセクハラ被害が黙認され続けてしまうのではないか、という強い思いから週刊新潮に連絡をし、取材を受けた」と説明。社内で適切な対応ができなかったことについては「深く反省をしている」と謝罪しつつ、「当社社員が取材活動で得た情報を第三者に流したことは報道機関として不適切な行為であり、当社としては遺憾に思っている」と述べた。

これ(「1年半ほど前から数回」)が事実なら,テレビ朝日の労務管理の方にも問題があったということになる。

「女性記者」から「取材のために福田次官と1対1で会食をした時。」のことについて,「最初に」報告を受けた時点で(もっと早い時期に),テレビ朝日としては,福田次官が取材相手の場合は,「『くノ一』取材方式」を止めるか,『くノ一』担当を別の女性記者に代えるべきであったというべきではないか。もっと「空気の読める」女性記者か,当該「空気」に耐えられる(「このスケベオヤジ,また言ってるわ。」くらいに鷹揚に受け止められる)女性記者に担当を代えるべきだった。他に適当な人材がいなかったのであれば,「『くノ一』取材方式」自体を廃止すべきだった。もし仮に,「女性記者」の上司への報告が,今回が初めてだったなら,それまで「1年半ほど」の間,上司への「被害」報告を懈怠してきた「女性記者」にも問題があったことになる(自ら「被害」を放置し,不問にしてきたわけだし,自ら承知の上で「危険」に接近したこととなるわけだから。)。

いずれにしても,テレビ朝日に,「財務省に対して正式に抗議をする」「資格」があるのか疑問

「上司は放送すると本人が特定され、二次被害が心配されることなどを理由に報道は難しいと伝えた。」というが,

ここでいう「二次被害」というのは,もっぱら自社(テレビ朝日)の「出入り禁止」を心配した,ということではないか。