北口雅章法律事務所

弁護士のブログBlog

韓国・最高裁判決の行方と,文在寅大統領の末路は?

フジテレビの報道は分かり易いが…。本当にそうなのか???

今般,韓国・最高裁が下した「徴用工」判決。

 

その背景に,文在寅大統領(元弁護士)の政治理念に「ブレ」が???

文在寅大統領は弁護士時代からの盟友・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の側近として,政治活動を開始。
盧武鉉政権は,2005年(平成17年),元徴用工の戦災補償は「日韓請求権協定」に含まれるとしたうえで,韓国政府が救済を行う方針を打ち出し,文大統領は当時,司法に大きな影響力を持つ民政首席秘書官として,文大統領の,元徴用工の救済・支援に携わった。

2017年(平成29年)8月,日本の植民地解放を祝う式典(70周年)で,文大統領は,元徴用工の問題に対して,「日本の指導者の勇気ある姿勢が必要だ」と,国際協定(「日韓請求権協定」)に反する発言をなし,これに抗議した安倍首相との電話会談では,
「歴史問題が両国の足かせになるべきではない」と,
歴史問題を政治に絡めない意向を表明した。

 

 

しかるに,
今回の韓国・最高裁がくだした国際法違反の「徴用工」判決について,
韓国の専門家・李相哲教授(龍谷大学・社会学部)は,
「文大統領の基本的な政治政策は,過去の軍事政権・保守政権がやったことは全て覆すことにあり,今回の司法裁判も,『文大統領のそのような考えが影響したというふうにしか考えられない』」とのこと。

韓国の最高裁判事は,全員,“血迷った” 文大統領の意向を「忖度」したというのか??
反対意見はなかったのか??
もしそうであるならば,韓国の「司法」は,国際法の常識を覆す「政治的な茶番」という話になるが,…

さて,どうなりますことやら。

(名将・栗林忠道中将のお孫さん,新藤センセイ登場!!)

当然だ!!!

文在寅大統領は,元弁護士であり,
後に韓国大統領となる弁護士・盧武鉉(ノ・ムヒョン)
と共同事務所「盧武鉉・文在寅共同法律事務所」を設立していた
つまり,文在寅大統領は,盧武鉉元大統領とは弁護士時代からの盟友である。

その盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は,貧困から大学に進学できず,
苦学して29歳で司法試験に合格し,税務専門の弁護士になったが,
その後,「釜林(プリム)事件」(全斗煥大統領のもとでの言論弾圧事件。釜山でマルクス主義などの本の読書会を開いていた若者ら22人が,無令状で逮捕され,不法監禁のうえ拷問死した事件)の刑事弁護を担当することになり,「若者の身体に拷問の痕跡をみて衝撃を受け」,人権派弁護士に転向したという。文在寅大統領(当時弁護士)との共同事務所の立ち上げは,その転向後のことであるから,文在寅弁護士も,もとは人権派弁護士であったことが窺われる。

そして,「庶民・弱者の味方」盧武鉉弁護士は,2002年(平成14年),大統領に就任した。「知能指数だけをみると」歴代韓国大統領の中で「最高」だといわれる左派政権の誕生だ。

その“人気だったはずの”大統領の人気が急落し,
大統領引退後の盧武鉉元大統領が,2009年5月23日,
短い遺書を書き残した上での,衝撃の “投身自殺”に追い詰められたのは何故か??

その答えは,
黄成京著「韓国の大統領はなぜ悲劇的な末路をたどるのか?」(彩図社)
に書かれている。

著作権の問題があるので,興味のある方は,前掲書を読んでもらいたい。
韓国のマスコミ,検察権力の恐ろしさ(「司法殺人」!)に鳥肌が立つに違いない。

彼の遺書は悲しい。全文を紹介しても,許されるであろう。

曰く

「あまりにも多くの人たちのお世話になった。
私のせいでいろんな人が受けた苦痛はとても大きい。
これから受ける苦痛も推し量ることができない。
余生も他人の荷物にしかならない。
健康状態が良くないので何もすることができない。
本を読むことも,文章を書くこともできない。
あまり悲しむな。
生と死はすべて自然の一部ではないか。
すまないと思うな。
誰も恨むな。
運命だ。
火葬にしてくれ。
そして家の近くに,小さな石碑を1つだけ残してくれ。
昔からの考えだ。」
(以上)

彼の名誉のために付言しておくが,彼は,他の歴代韓国大統領と全く異なり,
不正はしていなかったようだ。それなのに・・・

さて,「文在寅の最後はどうなるか」という項が,
黄成京著「韓国の大統領はなぜ悲劇的な末路をたどるのか?」にもある。

著者は,太鼓判を押す。「文在寅は道徳性の面では歴代大統領の中で一番と言える人物だ。」と。他方,彼の娘は,当初「盧武鉉おじさんの家族がどうなったか見たでしょう? 私はあまりに悲しく,恐ろしい!」といって,父の大統領選出馬に反対していたという。

で,上掲書物の結論は? 本書を買ってのお楽しみ!!。